No. 書籍名 | No.91 郵政博物館収蔵 昭和切手図録 付・福島市ふれあい歴史館所蔵作品 |
著者・編者 | 星名 定雄 収集 |
体裁 | A4判 88頁 並製本 |
発行日 | 令和2(2020)年8月1日 |
定価(税込) | 1,980円(本体1,800円+税) |
ISBNコード | ISBN978−4−86355−092−6 C2065 ¥1800E |
内容 | 閲覧調査により、第1次昭和切手の最終原画や試作原画など294点、作画に際し当時の図案者が参考にした写真215点が確認できた。別途、これらのデジタル画像も整理され保存されていた。この『図録』は、その調査結果をまとめたものである。 『図録』は3部構成。第I部では、昭和切手誕生の経緯にふれた後、郵便切手図案審査委員会の議事録を読み込み、額面ごとに、どのような議論を経て最終原画が決定されていったかについて解説する。 第II部では、確認したすべての原画類294点を掲載する。また、各原画類の、意匠、図案者、作成日、保存場所など所要の図版データも一覧表に整理した。解説の抜刷も併せて作ったので、それを読みながら図版を見て欲しい。 第III部では、参考写真215点のうち、作画で図案者が直接参考にされたと思われる写真55点を紹介する。セピア色になっているが、当時の雰囲気は十分に伝わってくる。 ここに紹介する図版や写真の中には、これまでに郵趣文献などに発表されてきたものもあるから、新発見とは言いがたいが、あえてこの『図録』の意味合いを述べれば、郵政博物館の収蔵品を網羅し、かつ、カラー印刷により鮮明に再現できたことではないかと思う。 図案全面改正となった昭和切手は当時の逓信博物館の図案者たちの熱意の結晶であり、それを実現すべく閣議決定まで行い、国家プロジェクトとして実施した逓信省の意気込みは並大抵のものではなかった。その一端を『図録』から読み取っていただければ幸である。 【「はじめに」より抜粋】 |