No. 書籍名 | No.106 大正新切手図案懸賞募集作品集 −田澤切手の誕生− |
著者・編者 | 星名 定雄 編 |
体裁 | A4判 160頁 並製本 ※表紙面クリアPP加工 |
発行日 | 令和6(2024)年6月1日 |
定価(税込) | 4,000円(本体3,637円+税) |
ISBNコード | ISBN978−4−86355−123−7 C2065 ¥3637E |
内容 | この作品集は、大正2(1913)年、新しい御代にふさわしい切手の図案を募るために行われた新切手の図案懸賞募集に応募した539組1,610点の作品を記録したものである。それぞれの作品は、例外もあるが、低額面・中額面・高額面用の3種類の図案を1組として作品が構成されている。審査の結果、印刷局の田澤昌言の作品が切手の図案に選ばれたことは周知の通りである。 懸賞募集にあたって、切手図案の作成を担当していた印刷局の職員から、特別な技能を要する微細な図案の作成を民間人に委ねることに反対が起こった。そこで印刷局員に対し、技倆を発揮し作品を創り個人の資格で応募するように勧誘が行われ、局員もそれにこたえた。応募された作品をみると、プロとアマチュアの差は歴然で、玉石混淆の感は否めない。しかしながら、一般の人から応募があった作品の中にも、これはと思うレベルの作品を見つけることができる。(「はじめに」より) この作品集は、切手展などに時々展示されたもので、存在は広く知られて来ましたが、薄冊に製本された作品集の任意のページを開いて展示されてきたために、全体を見る機会は、ほとんどありませんでした。編者も「堅苦しい明治の御代から大正ロマンや大正デモクラシーに代表される新しい時代に想いを馳せて、それぞれの作品を愉しんで鑑賞していただければ編者の望外の喜びである。」と述べています。 |